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各地で総会 「課題解決に向けて」2018.6.11

広島/岡山/北海道/高知/福岡/山梨/青森/山梨/福井/静岡/神奈川/岐阜/佐賀/沖縄/滋賀/石川/秋田/埼玉/島根/神奈川警協横浜東支部/町田市警備連絡協議会

会長や理事の交代などが続く各地の総会。長引く警備員不足など課題解決に向けて、協会活動に関する議案が検討された。

特集ワイド2018.6.11

宮城警協と仙台大「警備塾」今年も開く

宮城県警備業協会(千葉英明会長)は5月31日、仙台大学(柴田町)の遠藤保雄学長に対し、同大と宮城警協との連携・協力企画である実習授業「警備塾」の今年度開催を申し入れた。また、千葉会長ら協会幹部と遠藤学長が警備業界の現状や教育界との連携などについて意見を交わした。

宮城警協と仙台大学は、昨年10月から今年1月までの計6回にわたり初の実習授業「警備塾」を行った。

警備塾は、武道と警護・警備を学んで社会の安全・安心に貢献できる人材の育成を目指す同大学体育学部の「現代武道学科」の学生に対し、警備業への正しい理解を深めてもらい、警備業への就職を促すのが狙い。正式な授業として同大学から認可され、昨年度は試行的に実施された。

受講したのは現代武道学科で学ぶ3年生13人、4年生7人の計20人で、受講した2人の学生が今春、大手警備会社に就職するなど、警備業への若年新卒者入職促進に一定の成果が見られた。

昨年度行われた主な研修内容は次の通り。

▽警備業概論=オリエンテーションを兼ね、同協会の高橋敦専務理事とワールド警備保障の中村仁氏の両氏が「警備業の歴史・現状と将来」と「現場から見た警備業界の現状と業務のやりがい」について説明した(10月11日)。

▽施設1級事前講習実技科目見学と学科模擬テスト=同協会が東松島市内で行った施設1級検定の事前講習に参加し、実技種目の見学や学科模擬テストを体験。検定制度の概要や重要性、特別講習講師の役割などを学んだ(同15日)。

▽宮城警協青年部が中心となって開催した「2017警備業セキュリティフェア」の運営体験=フェアの運営体験と雑踏警備の見学など(同22日)。

▽企業見学=コスモ警備と日本パトロール警備保障、ワールド警備保障など地元警備会社3社と、セコムグループのセコム工業(白石市)など全国大手警備会社の見学(11月20日)。

▽セキュリティプランナー研修と青年部との座談会(今年1月13日)。

実習最終日には、17人の学生にアンケートが行われ、14人が「業界・職種に対する理解が概ね深まった」、6人が「警備業界の採用選考等に参加したい」と、約4割が就職への関心を示した。

宮城警協では、これら経験を踏まえ、今年度は昨年度のカリキュラムを踏襲しつつ、(1)大規模パレード警備計画書作成プログラム(フィギュアスケート・羽生結弦選手の「2連覇おめでとうパレード」の警備計画を立案した警備会社の実例紹介)(2)東京五輪・パラリンピック大会へ向けた取り組み(大会へ向けて警備員の語学研修に取り組む警備会社の実例紹介)(3)在外公館に警備担当としての勤務経験を持つ警備員の講話(4)空港保安警備業務についての講話――などを新たに追加、警備塾“第2弾”の開催を遠藤学長に提案した。遠藤学長は同提案に理解を示し、今秋にも警備塾第2弾が行われる予定だ。

全国警備業協会(青山幸恭会長)の基本問題諮問委員会調査部会は昨年6月、報告書「警備員不足対策及び警備員の社会的地位の向上方策について」を取りまとめた。同報告書は、新卒者確保のために都道府県警備業協会が中期的に取り組む課題として「地元大学の講義に、警備業に関する講義の導入」を明記するなど、地元の教育機関との連携を求めた。宮城警協と仙台大学との「警備塾」を通した連携・協力は、同取り組みを先行して実現したもので、全国的にも注目を集めている。