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クローズUP

適正取引、強く訴え2018.10.11

「自主行動計画」ブロック研修会

近畿地区警備業協会連合会(若林清会長=大阪警協会長)は9月25日、大阪警協内で「自主行動計画に関するブロック研修会」を開催した。近畿地区2府4県の専務理事や副会長、業務委員会委員長など27人が出席した。

全国警備業協会が今年3月に策定した「自主行動計画」は、警備業での不適正な取り引きを是正するため、問題となる事例と取り組むべき事項を記載。

同計画の目的や概要については7月30日、47都道府県協会で普及のリーダー的役割を果たす代表者70人が出席して都内で開催された「代表者会議」で全警協・福島克臣専務理事が説明し、各地区連が主催する「ブロック研修会」の開催を要請。今回、9月13日の九州地区連に続いて近畿地区連が開催した。

若林会長は挨拶で「警備業が健全に発展していくためには、各警備業者が適正取引の推進に向けて自主行動計画を業界内に周知を図るとともに、発注者の理解も得られるようにさまざまな働き掛けをしていかなければならない」と強く訴えた。

全警協警備業務適正化小委員会・梶岡繁樹委員が講師となり、自主行動計画の経緯や骨子、事例と取り組み事項についてわかりやすく解説した。

近畿経済産業局産業部中小企業課下請取引適正化推進室・河上康裕室長は「下請等中小企業の取引条件改善への取り組み」と題して講演。国が協会団体に要請して進めている取引条件改善のための取り組みについて概要とフォローアップ調査の結果などを説明した。

今後、近畿地区の各府県警協は、会員を集めて研修会を開くとともに、地方自治体や関係団体などに向けて「自主行動計画」の周知を図る。

広島警協・橋本氏「叙勲を祝う会」開かれる2018.10.11

県内外から祝福の声

今春の叙勲で「旭日小綬章」を受章した広島県警備業協会の前会長、橋本満氏(70)=ニットー代表取締役=の「祝賀会」が9月29日、広島市のグランドプリンスホテル広島で開かれた。橋本氏の幅広い活動と人脈を示すように、県内外の各界から350人を超える人たちが列席した。

発起人代表を務めた全警協の青山幸恭会長は、「全国的な視野に立って業界の健全な発展に尽力されました。昨年9月のAPSA広島大会では、陣頭指揮して大会を成功裏に導いていただきました」とリーダーとしての決断と行動力を称えた。

来賓の祝辞では、広島県選出の岸田文雄・自由民主党政調会長、同じ千葉県生まれで親交の深い浜田靖一衆院議員(元防衛相)が登壇した。

岸田氏は「警備業界への社会の要望は、災害対応など時代の流れとともに変化しています。橋本さんは、そうした変化に的確に応えてこられました。今後もお元気で業界の発展に尽くしていただきたい」と述べた。

浜田氏は気心知れた仲とあって、ジョークを交えて語りかけた。「岸田先生が馳せ参じられましたのは、橋本さんに対し、それだけ気を使われている表れでありましょう。千葉から広島にやってきて、今日あることは広島県の皆さんに感謝です。これからは、もうちょっと“丸く”なって、さらに広島の発展に寄与されることを祈念します」。

会場が和んだのは祝電披露のあと、「内助の功」の克世夫人とともに3人のお孫さんからお祝いの花束を贈られたシーンだった。橋本さんは、腰をかがめてお孫さんにほお擦りしてハグした。日ごろの厳しさはどこへやら、“好好爺”の顔をのぞかせた。

謝辞に立った橋本氏は、「このような栄に浴し、身に余る光栄と感激いたしております。これも、皆さま方のご支援、ご協力があればこそであります。齢は70歳でございます。まだ少し、警備業発展のために努力してまいる所存であります」と今後の決意を語った。

特集ワイド 「警備コミック」で求人2018.10.11

警備員の募集広告費を削減し、応募者を増やす戦略がある。各警備会社の業態に合わせたオリジナルの内容で16頁建てのコミック冊子を制作し、求人ツールとして活用する取り組みだ。斬新な企画は既に警備会社に採用されている。サービスを提供する出版社「トゥーヴァージンズ」の取締役営業部長・阪本直樹氏に話を聞いた。

「トゥーヴァージンズ」(東京都千代田区、新川博之社長)は書籍の企画、編集、出版を主業務とする出版社だ。出版のアウトソーシングなどのサービスを25年間にわたり提供する「ブリッジ」(千代田区、内野峰樹社長)のグループ会社として、2015年に設立された。

コミックを求人に活用するというユニークなアイデアについて、同社で営業面を統括する阪本取締役はこう話す。

「当社で社員を募集したときに、求人広告の費用対効果が芳しくなかったことがありました。そこで求人に自社の業務である『出版』を活かせないかと思ったことが、このサービスを始めたきっかけです。コミックで自社用に求人ツールを制作し使ってみたところ、それまで一人採用するのに50万〜60万円かかっていた募集経費が10万〜15万円と大幅に削減できました。これほど効果があるなら、人材確保が課題となっている業種に役立てられないか、と考えました」。

出版業界の市場規模は、1996年を境に縮小の一途を辿っている。それは通勤電車の乗客を見ても、雑誌や新聞がスマートフォンに変わっていることからうかがえる。

しかしコミックに関しては年2回、東京有明の東京ビッグサイトで開かれる世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」(主催=コミックマーケット準備会)が盛況なように、紙+電子媒体として依然として若年層を中心に好調で、訴求効果が期待できる。

同社はコミックの制作にあたり、まず企業にヒアリングを行って要望を聞き、ストーリーや登場人物を提案する。基本のサービスパックではカラー16頁のコミック小冊子を5000部納品する。ヒアリングから納品までの期間は、約1か月だ。

活用する用途としては、各地のハローワークの人材確保対策コーナーに設置したり、就職説明会や各種イベントで警備業に興味を持った人に配布するなど幅広く活用できる。冊子のほかにデータでも納品されるので、自社のホームページで業務を説明する使い方もできる。

同社のサービスパックはコミック以外にインターネットの(1)Googleストリートビュー(2)LINE@――の2つの商材が付く。

阪本取締役は、「求職者は興味を持った会社がどのような会社か知るために、まずインターネットで検索をするはずです。そのときに、Googleの360度パノラマビューサービス『ストリートビュー』で、職場の様子や雰囲気を感じることができます。またLINE@は、求職者へのダイレクトな情報伝達やQ&Aなどに活用していただければと思います。2つのサービスは求職者に向けた“導入とフォロー”の役割となります」。

同社グループは、警備業同様に人手不足が課題となっている運送業の求人に活用できる書籍を製作・発行した実績もあり、求職者に向けたアピールのノウハウを持っている。

基本パックの料金は、一式で126万円(税抜)。ただし3つのサービスのうちLINE@をなくして費用を下げることも可能だ。就職情報誌などの求人広告は掲載期間が限られていることを考えれば、使用期限がない求人ツールを作ることは有効な投資といえる。