三周年式典 平成27年3月12日・プレスセンターにて
遵法精神を第一に セコム最高顧問 飯田亮さん
「創刊3周年、100号だってね。おめでとう。前の新聞に比べると段違いで内容がいいよ。ところでパーティーのことだが、ボクは遠慮しとくよ、目立たない方がいいんだ……。(出席者は)190人を超えるって、それはよかった、ありがたいね。発起人や協力してくれた皆さんによろしく伝えておいてよ」
「これからの警備業? 何より大事なことは遵法の精神だと思うよ。社会保険、適正料金はもちろん、全てにおいてね。全警協は警察庁と連携を深めて、良い方策を打ち出してほしい。ボクは23年間、会長を務めたけど、昔と今では業界を取り巻く環境は変わっている。警備業法一つとっても時代に合わせた変革が必要じゃないかな」
「東京オリンピック? これはね、業界が良くなる大チャンスだよ。直接係わる、係わらない、そんなことは別にして業界全体が飛躍のチャンスと捉えなくちゃ…警備業にとって巡ってきた最高で最後のチャンスかもしれない。そのぐらいの覚悟と意気込みで取り組んでもらいたいね」
「(警備保障タイムズは)これからも警備業界が更に良くなるために役に立つ新聞であってほしいね。さりげなく応援するよ」(2月17日、渋谷区の本社で)
「創刊3周年・発行100号」記念パーティー
発展の環境づくりに尽力
全国警備業協会 顧問 片岡直公さん(全日警 会長)
「警備保障タイムズ」の創刊3周年と発行100号を迎えられたことを心からお喜び申し上げます。
本来であれば、飯田亮さん(全国警備業協会顧問、セコム最高顧問)が発起人を代表してご挨拶されるところでございますが、あいにく所用で出席が叶いません。受付でお配りした新聞「警備保障タイムズ」の3月11日号の1面に飯田さんのメッセージが載っております。皆さんには「くれぐれも、よろしく」とのことでございました。
また、全警協顧問の村井温さん(ALSOK会長)、木村昌平さん(セコム元会長)、全警協会長の青山幸恭さん(ALSOK社長)、東京都警備業協会会長の白川保友さん(セントラル警備保障会長)など多くの方がご臨席です。
私は「全警協の顧問に就任した順番」ということで御指名を受けた次第です。僭越ではございますが、発起人を代表して、一言、ご挨拶を申し上げます。
ご臨席の皆さんには、年度末の多忙な折にも関わらず、かくも多数のご来場をいただきましたこと、厚く御礼を申し上げます。
私は、昨年1月に亡くなった毎日新聞の政治評論家、岩見隆夫さんと長年、懇意にさせていただいたものでした。同じ毎日新聞出身の六車社長とは、岩見さんを通じて知り合い、時折、懇談の機会を持っています。
六車社長をはじめ、社員の皆さん、おめでとうございます。発行部数も3年間で2000部を超えるまでになったとのこと。これも社長の経営手腕と人柄、社員の皆さんの努力のたまものであろうと思います。敬意を表します。
業界と業界メディアは車の両輪として互いに協力し、発展していく間柄でありましょう。警備業界は、これからも厳しい状況が続くと存じますが、「警備保障タイムズ」は、更なる業界発展の環境づくりに尽力してほしいですね。
ご臨席の皆さん、これからも「警備保障タイムズ」へのご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。
指南役的な役割を期待
全国警備業協会 会長 青山幸恭さん(ALSOK 社長)
「警備保障タイムズ」が設立して3年ということですが、もっと前からあったような気がします。 3月11日で創刊100号、誠におめでとうございます。
警備保障タイムズは、それ以前の新聞に比べて中身が濃く、なおかつ時々厳しいご指摘もあります。 警備業界が「これからどういう方向に行くのか、行くべきか、現在の諸々の情勢はどうなのか」など、 会員をはじめ業界の指南役的な役割を担っています。 警備業界を預かる身として、「なるほど、こういう見方で、こういう解説ができるのだな」と、 いつも興味深く拝読させていただいています。
業界を取り巻く環境はこの3年間で変化してきています。それは、震災1年後あたりから、 デフレ脱却の機運が見られることです。業界地位向上のためには、「ここで頑張らなくてはならない」と、 感じています。デフレ脱却であれば、社員や警備員一人ひとりが、ちゃんとした生活ができるような警備料金を頂けるよう、 警備保障タイムズには強いサポート役として役割を果たしてほしい。
警備業界はすそ野の広い産業です。業界のみならず、派生する様々なところにもさらに発行部数を増やして、 わが業界の地位向上に努めていただきたい。
噛み応えのある記事を
全国警備業協会 副会長 白川保友さん(セントラル警備保障 会長)
3年、100号おめでとうございます。"シンプルな式典"ということでしたが、多く方がお見えになり盛り上がりました。
実は私と六車社長、全警協の上原美都男専務理事は共に四国・香川県の出身。
「讃岐男に阿波女」とあるように、香川県は美男子が多いようです。もう一つの名物に讃岐うどんがあります。讃岐うどんの特徴は「腰があって、のど越しがいい」こと。警備保障タイムズも業界の発展を担うという重大な使命を担っています。これからも、讃岐うどんのように、腰があってのど越しがいい、噛み応えのある記事を期待しています。
業界育成の”業法”目指す 「警備業の更なる発展を応援する議員連盟」会長 竹本直一さん(衆議院議員)
100人近い自民党の衆参両院の議員がメンバーの「警備業の更なる発展を応援する議員連盟(警議連)」の会長を務めています。
昨年は公共工事設計労務単価が2回上がりました。私はかつて旧建設省で総務審議官を務めよく知っていますが、労務単価の引上げはそう簡単にいくものではありません。しかし、タイミングがよかったのか、われわれの求めが通り1回目の引上げが行われ、「さらに上げてほしい」と要求したところ2回目の引上げが実現しました。これによって、警備業界も多少良くなったのではないでしょうか。しかし、大切なのは発注者がそれを守ることです。警議連ではここに着目し、今後も各役所を呼んで着実な履行を求めていきます。
東京オリンピックが間近に迫っています。その警備に万が一のことがあってはいけない。警備は警察だけではできません。皆さんが質のいい警備をやっていただくことが必要不可欠です。それには、われわれは何ができるのか――。
皆さんに身近な現行の警備業法は、「業界を育成する"業法"」ではなく、管理主体となっています。そこで、「業関係に配慮した法律改正が必要ではないか」と警議連では小委員会(警備業法ワーキンググループ)を作り、警備業法を研究しています。小委員会は中間報告を出しましたが、まだ課題は残っています。警備業法が業界に合うよう、警備の実態がよくなるよう、今後も頑張っていきます。
発起人のみなさま =敬称略
飯田亮(全国警備業協会 顧問)
片岡直公(同)
村井温(同)
木村昌平(同)
青山幸恭(全国警備業協会会長)
白川保友(同副会長)
中山泰男(同)
島村宏(同)
松本圭一(同)
若林清(同)
上原美都男(同専務理事)
伊藤博(セコム・社長)
鎌田伸一郎(セントラル警備保障・社長)
小谷野スエノ(セノン・会長)
片岡由文(全日警・社長)
佐藤康廣(トスネット・会長)
原田篤二郎(全国警備業厚生年金基金理事長)
角地覺(北海道警備業協会会長)
千葉英明(東北地区警備業協会連合会会長)
橋本満(中国地区警備業協会連合会会長)
奥村芳幸(九州地区警備業協会連合会会長)
懇談再録
セノン社長 入間川幸道さん
「多くの業界トップの方々が出席されて、お祝いする会が盛大に開かれたのは、じつに良かったね。これには業界人として"サンキュー、ありがとう"と言いたい。とはいっても、これはまだ一つの通過点だね。今後はさらに200号、500号、10周年、そしてその先の50周年に向かって、警備業界の一層の発展のために役に立つ新聞として続いていってほしい、また続いていかないといけないと思っているよ。これからも業界全体として、ともに発展していきましょう」。
全国警備業協会 専務理事 上原美都男さん
「(会場を見回して)いやあ、盛況だね。これだけ警備業に関係する様々な人が一堂に会する機会は、なかなかないね。たくさんの人たちに支持されているんだから期待に応えて101号からはさらに頑張らないと。日本の警備業がもっともっと発展して、国民の信頼を勝ち取る日が来るまで、業界全体がそれぞれの立場で努力しなければ。警備保障タイムズは、今後も正しい情報を広く早く提供して、業界のためにマスメディアとしての使命を果たしていってほしいね」。
全国警備業協会 顧問 木村昌平さん
「盛会でなによりだ。皆さんも楽しいひと時だったんじゃないかな。よかったよ。これからも(警備業界の発展のために)遠慮することなく、正論をドンドン書いてほしいと思うよ」。
感謝のことば 警備保障タイムズ 代表取締役社長 六車護
舞台後方に掲げられた「創刊3周年・100号記念パーティー」と記されたボード、ついさっき、初めて実物を見上げ、「ああ、ここまで来れたのだ」―― ―そんな、感慨にひたったものでした。
そして、現在のこの会場。想定を遥かに超える、かくも多数の皆さまのご臨席をいただき、本当にありがとうございました。いま、感慨とともに、感激と、感謝の想いに満たされております。
3年ちょっと前のことがよみがえります。平成24年2月15日のことです。初めての取締役会の席でした。私は、次のような所信表明をさせていただいたものでした。内容は3つありました。
1つは創刊日の設定です。東日本大震災から、間もなく1年を迎えようとしていました。国民の安心と安全を担うセキュリティーの業界新聞として、創刊日は「3・11」。この日をおいてない、そう決めました。あと20日ほど。極めてタイトではありましたが、創刊に向けて鋭意努力致します。
2つ目。ページ数は常時6ページ。ときにカラーを織り込みながら、特集号では8ページ、10ページもあるでしょう。新聞製作の基本理念は、提灯記事を書かないこと、御用新聞にならないことであります。
3つ目。新しく新聞を発行するということは、創刊号、これに続く2号、3号で勝負が決まるものと考えています。
以来3年。経営内容を手短にご報告します。単年度決算は、いわゆる〝単黒〟を3年連続で、計上しています。バランスシートの純資産の内訳、利益剰余金(内部留保)も徐々に積み上がっております。
印刷部数は、日頃お世話になっている全警協、東警協、警察庁、警視庁、国交省、厚労省などへの贈呈紙を含んでの印刷部数ですが、着実に増加しています。部数とともに、収入のもう一方の柱が広告であります。これはひとえにご臨席の皆さまのご協力・ご支援があったればこそであります。ありがとうございます。
つぎに、スタッフと紙面製作について、少しばかり触れます。当初、記者兼営業は、私を含めて4人。うち、2人はハローワークを通しての応募であり、作文、面接を経ての採用でした。これが実に即戦力だったのです。加えて、経理担当と女性庶務担当、そして、営業顧問として参画してもらった長部氏。彼ら、彼女の奮闘がなければ、今日という日はなかったでありましょう。
私には夢があります。警備業界は、かくなってほしいという夢です。2019年のラグビーWカップ、2020年の東京五輪・パラリンピックが成功裏に閉幕したころを想定しています。
そのとき、大手は言うに及ばず、中小会社まで、男女の若者が就職活動をするにあたって、「警備会社に応募してみようか」という、〝就活〟のターゲットになっていることなのです。
新聞記者になって40数年、原稿を書くということは、未だに苦吟することしばしばです。しかしながら、新聞を作るということは実に楽しい仕事なのです。もちろん、反省も多々ございます。
先ほど、発起人代表の片岡さまが、ご挨拶の中で申されました。「業界と業界メディアは車の両輪である」と。そのとおりであります。決意のほどは、お手元の新聞(3月11日号)の1面にしたためています。ご笑覧ください。
今後とも、引き続きましてのご協力・ご支援を衷心より、お願い申し上げます。(抜粋)