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ドリームに厚労大臣優秀賞2024.10.11

高年齢者活躍企業コンテスト

2024年度の「高年齢者活躍企業コンテスト」の表彰式が10月4日、東京都内で行われた。入賞企業は28社。警備業からドリーム(静岡県浜松市、今釜伸也社長)、ヤオコービジネスサービス(埼玉県川越市、松浦伸一社長)、リライアンス・セキュリティー(広島市、田中敏也社長)が表彰を受けた。

同コンテストは厚生労働省と高齢・障害・求職者雇用支援機構の主催。39回目となった24年度は69社から応募があった。

審査の結果、ドリームは最高賞に次ぐ、厚生労働大臣表彰の優秀賞を受賞した。同社は雇用形態、年齢を問わない昇給制度の導入のほか、勤務時間の弾力的な変更を可能にし、資格取得へのサポート体制を構築している。

今釜社長は「高齢者が夢をかなえるチャンスがあることが評価されたと思う。高齢者が若手を育てる仕組みをつくっていきたい」と話した。

大臣表彰の特別賞に選ばれたヤオコービジネスサービスは、有期雇用契約で採用を行い、2年目から無期雇用に転換。働く安心感の醸成やキャリア形成への支援が評価された。

リライアンス・セキュリティーは社内表彰制度によるモチベーション向上や、熱中症・防寒対策の強化など健康を守る取り組みが評価され、同機構理事長表彰の優秀賞を受賞した。

93歳警備員「生涯現役で」

ドリームに勤務する警備員の永田逓児ていじさん(93)が表彰式に出席した。「感激でいっぱい。生涯現役で頑張りたい」と笑顔で語った。

永田さんは航空自衛隊を定年退職し、民間企業を経て1998年、ドリームに入社した。以来、一貫して交通誘導警備業務に従事。会社のサポートを受け、2023年には同業務検定2級に合格した。

“偉業”から刺激をもらい、社内では資格取得にチャレンジする警備員が増えているという。

永田さんは現在も週5日、工事現場で交通誘導警備に当たっている。小学生など、現場を行き交う人とあいさつを交わすのがうれしいと言い、「人との出会いが生きがい、仕事のやりがいになっている」と話す。

岐阜警協 「ガードくん」塗り絵2024.10.01

園児から作品111点

子供たちが「ガードくん」彩る――。岐阜県警備業協会(幾田弘文会長)は、11月1日の「警備の日」にちなんだ警備員PR活動の初の試みとして、保育園児と加盟社に勤務する従業員の未就学児に警備業マスコット「ガードくん」の塗り絵を依頼した。同協会は10月30日に岐阜市内のイベントスペースで作品を展示する。

岐阜警協は11月1日「警備の日」PR活動として例年、現場で働く警備員をモデルにした「写真コンクール」や労働災害防止の意識高揚のための「標語コンクール」を行ってきた。しかし「もっと広く警備員をPRしたい」との思いから幾田会長が「塗り絵」を発案した。

塗り絵は、7・8月の「夏休み課題」として、村立白川保育園(白川村)と学校法人浄性寺学園茜部保育園(岐阜市)の県内2つの保育園と、同協会加盟社の小学生未満の未就学児童に依頼した。

9月20日までの締め切りまでに両保育園と警備員の家族から寄せられた“作品”は計111点。いずれもクレヨンや色鉛筆などを用いて思い思いの色で彩られ、白地の画用紙に線だけで描かれていたガードくんが、華やかな元気溢れる姿に変身した。

塗り絵に協力してもらった白川保育園には9月12日、園のある白川村に本社を置く同協会の平田春義副会長(古太神)と青年部会員など8人が訪問。岐阜市内の岐阜警協事務局に近い茜部保育園には同13日に幾田会長と青年部会員や女性部会員など9人が訪問。それぞれ園には感謝状を、園児には記念品の「色鉛筆セット」を贈り、協力への感謝を伝えた。

園を訪問する際には、青年部会員や女性部会員の家族がガードくんの「着ぐるみ」を着用して同行。園児たちは悩みながら着色したガードくんの実物登場に大喜びだった。

塗り絵作品は、「警備の日」直前の10月30日、岐阜市役所近くの市中心部にある市イベントスペースで展示する。

幾田会長の話 当協会では2016年からコロナ禍前の19年まで「子ども絵画・作文」コンクールを行っていました。

今回の園児の「塗り絵」によって、園児はもとより、作品を見たご両親やご祖父母にも警備業や警備員を身近に感じてもらいたいと願っています。