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山梨警協 座談会2024.05.01

全警協・小澤次長と質疑応答

山梨県警備業協会青年部会(保坂剛志部会長=センティス21)は4月19日、甲府市内で全国警備業協会の小澤祥一朗総務部次長を招いて座談会を開催した。

20人が参加し、青年部会員の質問に小澤次長が回答する形で、警備業の課題について全国的な取り組みなどに理解を深め、社業・青年部活動に活かす目的で行った。

保坂部会長は「人材確保など課題が多い中、各社は業務の付加価値をより高めるとともに、他業種の価格転嫁の取り組みも参考にして警備業の価格交渉の実践が広がっていくことが重要と考える」と述べた。

秋山一也副部会長(タスクマスター)は「Z世代の若者など、多くの人材から選ばれる企業にならなければならない」と呼び掛けた。

山梨警協・幡野美好会長は「孟子」の言葉を引用し業界発展につながる青年部活動に寄せる期待を語った。

座談会に先立ち、小澤次長は「警備業の適正取引推進に向けた取り組み」を解説した。「適切な価格転嫁」リーフレットについて、顧客との交渉で活用し従業員の賃上げ実現につながった好事例などを紹介した。

「居心地の良さで定着向上」

山梨警協青年部会員と全警協・小澤次長の間で次のような質疑応答が行われた。

Q:警備員の定着率を高めるために福利厚生は重要と考えるが、全国の警備会社ではどのような取り組みが行われているか。

A:“居心地の良い会社だ”と感じることは定着向上に結び付くと聞いている。家族も交えバーベキューなどで親睦を深める方法や、働く人の健康増進を支援する「健康経営」に取り組む会社もある。

Q:交通誘導警備の現場では、女性警備員のために専用トイレを設置するユーザーがいて改善を実感する。また、高齢警備員は多いが、警備業で女性、高齢者が活躍するために大切なことは。

A:女性活躍では建設業界の施策について関係者と情報交換を図っている。また「警備業 高齢者の活躍に向けたガイドライン」を踏まえた健康管理の推進は、より長い定着と労働災害の防止につながると思う。

Q:警備業協会の加盟率を今以上に高めるヒントを知りたい。

A:一例として、警備料金問題など関心の高いテーマの研修会を開き、加盟企業は無料で、非加盟企業は有料で参加できるなどの工夫が行われている。加盟するメリットの周知は大切になる。

このほか、建築保全業務労務単価、資格者配置路線、キャンセル料金、業界の将来像なども話題にのぼった。