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滋賀警協 青年部が発足2025.07.01
「次代担う」29人入会
滋賀県警備業協会(井上雅裕会長)は6月19日、「青年部設立総会」を大津市内で開催した。会員企業から満50歳以下の経営者、経営幹部など29人が青年部に入会。初代部会長に澤井敬輔氏(アダムスセキュリティ代表取締役)が就任した。
滋賀警協青年部は、次代を担う若手経営者の育成を図り、警備業界と協会のさらなる発展に向けて▽会員の経営力向上と資質向上▽警備業界の地位向上、社会貢献▽警備業界の広報、ブランディング――などの事業に取り組むとしている。事業費には全警協からの補助金を充てる。
澤井部会長は就任あいさつで「全国的な青年部活動を見ると当県のスタートは遅い方だが、多くの部会員が集まっている。人数が多いことは組織の力を発揮していくために重要であり、地域社会の警備業発展に向けて一丸となって活動を進めていきたい」と決意を述べ、協力を呼び掛けた。
今年度の事業計画では、幹部研修会や経営者研修会、他府県青年部会との交流会の企画開催や、9月20日に県建設業協会などが参加して開催される「滋賀けんせつみらいフェスタ」にブースの出展を予定。協会事業への協力として「琵琶湖の日」に合わせた清掃活動、県警と連携した街頭啓発活動などに取り組む。
設立総会の冒頭、井上会長は「切磋琢磨して意見を交わし、警備業界の社会的地位の向上や、業界をアピールする広報活動に取り組み、『全国青年部会長等会議』などで当県からの情報発信を期待しています」と激励の言葉を贈った。
都道府県警協の青年部会は滋賀警協を含め設置は43を数える。鳥取警協も5月の定時総会で設立を表明した。北海道と東北6県による青年部サミット、関東10県による防犯啓発キャンペーンなど「地区連単位」の各種活動も展開中だ。
震災の教訓や災害復興をテーマとする宮城・石川両警協の青年部交流会、業界の内外から講師を招いて開催する複数県による合同研修会など、近年の青年部活動は連携と多様化が進んでいる。
「力合わせ、警備業もり立てたい」
滋賀警協青年部の役員就任あいさつで、三吉麻弥副部会長(SCC)は「若い力を合わせて警備業をもり立てていきたい。私は(女性経営者として)、警備業の女性活躍についても担っていければ」と抱負を述べた。
辻󠄀幸樹理事(コトナ)、竹内美来理事(NYS)の両氏は、青年部活動への意気込みをそれぞれ話した。
西本篤志監事(富綜)は次のように述べた。「今秋に県内で開催される『国スポ・障スポ』で“滋賀の警備員さんは素晴らしい”と感じる人が増えてほしい。会員企業が一致団結し資質向上などの取り組みを進めることは業界発展に結び付く。協会と青年部のタッグによる活動を通じ、一層魅力とやりがいのある警備業界になればと思っています」。