視点
イメージUP2026.03.01
「警備業の新3K」めざして
警備業の新3Kは「革新・貢献・かっこいい」――。東京都警備業協会・施設警備業務部会WGは、2月6日に開催した2025年度報告会で「新3Kに向けた警備業のイメージアップを考える」と題する冊子を配布して発表を行った。
同WGは、これまでに「会員企業のハラスメント対策」「定着」「適正な警備料金」など喫緊のテーマを選び調査と分析を重ねてきた。
今年度は「より魅力ある警備業界となるために『イメージアップ』は欠かせないキーワード」として取り組んだ。アンケート結果と綿密な考察などが記された冊子は、39ページに及ぶ労作である。
アンケートでは「警備業のイメージに対する懸念」として、「高齢化」「給与水準の低さ」「社会的地位・評価の低さ」が上位を占めた。
日常の安全安心を担う職業でありながら、古くからの3K(きつい、危険、汚い)イメージは払拭できず警備員の採用活動に影を落としてきた。今回の調査結果を踏まえてWGは、警備業の新たな3K「革新・貢献・かっこいい」を提案。そのうえでイメージアップに向けて「待遇改善と給与水準の底上げ」を軸とする、次のような取り組み推進を呼び掛けた。
▽社会的評価をより高めるため「警備業の使命」を積極的に発信していく▽若者や女性の参入に向けて「柔軟な勤務体系」を導入する▽「DX」により業務のスマート化を図る▽一生の仕事として選ばれるよう「キャリアパス・昇進システム」を整備▽教育のさらなる充実により「警備=専門職」の認識を社会に広める――などだ。
新3Kにつながる取り組みは、多岐にわたる。企業は“いま自社において可能なこと”から着手して堅実に進めることが求められている。イメージアップは、「実体」を伴ってこそ成り立つもの。職場環境改善など警備員のための取り組みを今まで以上に多くの企業が実践し、その良き成果が積み重なることで業界全体のイメージは一層高まるのではないか。
警備員は暮らしに身近な職業で、多くの人の目に触れる。警備服を着た老若男女一人ひとりが業務に誇りを持ち、快活に働いて安全安心を守っている――そうした姿が増えるほど警備業に対する人々の好感度は高まって「魅力ある職業イメージ」が世に浸透していくことだろう。
【都築孝史】
