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クローズUP

関東地区連青年部会 初活動は防犯PR2023.12.01

10県警察と各地で

関東地区警備業協会連合会(島村宏・茨城警協会長)の青年部会(佐藤平八郎部会長=茨城警協青年部会長、ジェイエスケイ)は初年度事業として「関東圏一斉防犯啓蒙活動」を行った。

同活動は各県協会青年部会が10県の警察と連携し、10月11日〜20日の「全国地域安全運動」期間に実施。各県青年部会は活動後、地区連事務局(茨城警協内)に実施状況を報告した。

関東地区連青年部会は2022年8月、全国に先駆けて設立。23年6月の会議で「各県警と連携し犯罪抑止情報発信ツール(アプリ、SNS)の利用促進など防犯啓蒙活動への協力」を行うことを決定した。24年1月には定時総会を開く。各県青年部会は活動報告し、24年度の事業計画などを検討する。

佐藤部会長の話 警備業のPRとイメージアップを図ることができればと考えて活動しました。来年度も新たな取り組みを検討したいと思います。

九州地区連 各県が現況や課題を報告2023.12.01

佐賀「国スポ」警備契約が難航

九州地区警備業協会連合会(会長=折田康徳・福岡警協会長)は11月16日、佐賀県唐津市内で「理事会」を開いた。九州・沖縄各県の会長、全国警備業協会の黒木慶英専務理事と小澤祥一朗総務部次長が出席。

会議では各県の現況や課題が報告された。折田会長は、福岡警協に2019年に設立された「青年・女性特別委員会」を今年4月に発展的に解消、「青年特別委員会」と「女性特別委員会」を設置したことを報告。各委員会が協会青年部会「警翔会」と女性部会「あやめ会」の活動を推進、広報活動などに取り組んでいることを紹介した。

自治体への要望では、2023年度は県や福岡・北九州・久留米の各市に要望書を提出する。提出に際し事前に自治体事務担当者と意見交換を行うことで警備業界の実態などについての共通認識の醸成が図られ「要望に基づく具体的な対応が進んでいる」と述べた。

佐賀警協・島田浩二会長は、24年に県内で開催予定の「2024国民スポーツ大会(旧・国民体育大会。24年から名称変更)」の警備について報告。県方針で各市町の競技会場警備は市町が対応することとなっているが、各社の警備員不足や料金が折り合わずに警備契約が難航していることを明らかにした。

協会加盟社で「警備協力会」を編成して警備に当たっている「インターナショナルバルーンフェスタ」(主催=佐賀市)については、警備開始から約20年経過するが警備料金が上がらずに警備参加社が年々減少。加盟社による他の市発注警備業務でのダンピング受注などが低い料金の背景にあると指摘した。

熊本警協・西利英会長は、県内で近く本格稼働する台湾の半導体メーカー工場が警備業に及ぼす影響について意見を述べた。「工場関係の警備では料金も高くなると思われるが、工場関連企業の給与が高いために警備業からの離職が進む」「関連企業進出やインフラ整備で施設・交通誘導警備の需要増と思われるが、一方で警備員不足に拍車がかかる」とさらなる人手不足に懸念を表明した。

鹿児島警協・上拾石秀一会長は県内での受講率が低調な「全警協eラーニング」への今後の検討課題を述べた。同会長は具体策として(1)高齢者などへの研修会開催(2)加盟社へのパソコンの貸し出し(3)デジタル環境が整備された受講場所の確保――などを挙げ、急速に進むデジタル化へ対応の必要性を強調した。

福岡県警備業協会創立50周年記念式典2023.12.01

福岡県警備業協会(折田康徳会長)は11月7日、福岡市内で創立50周年記念式典を開催した。会員企業(315社)や全国警備業協会、各地区警協連合会、九州各県の警協などから387人が出席した。半世紀にわたる足跡を振り返り、節目を盛大に祝うとともに、さらなる飛躍への新たな一歩を刻んだ。福岡ゆかりの著名人を招いた記念講演・祝賀会も行われた。

記念式典では冒頭、会員企業のスライドや福岡の街のドローン空撮などで構成する動画が上映された。

折田会長は式辞の中で「先輩方が残した財産をさらに盤石なものとして後進に引き継ぎ、県民の安全・安心を守るサービスを提供していく。魅力あるまちづくりにも大きく寄与する存在になりたい。誠心誠意努力していくことを誓う」と述べた。

来賓を代表して福岡県の生嶋亮介副知事、同県警察本部の岩下剛本部長、全警協の黒木慶英専務理事が祝辞を述べた。

式典では福岡警協に、県警察本部、全警協、警備員特別講習事業センターがそれぞれ感謝状を贈呈。

岩下本部長と折田会長の連名で、警備業務の適正化や警備業界の健全な発展に貢献した「警備業功労者」として森田慶次氏(三協警備保障)、近藤雅則氏(安確警備保障)、髙谷幸一氏(ユニティ)を、警備員の知識・技能の向上に尽力した「教育関係功労者」として森田沙耶氏(三協警備保障)、柴田朋彦氏(アルファ警備)、加藤俊嗣氏(NXキャッシュ・ロジスティクス九州支店)を、それぞれ表彰した。

永年会員の8社(NXキャッシュ・ロジスティクス九州支店、セコム九州本部、全日警福岡支社、綜合警備保障福岡支社、第一警備保障、大日警九州支店、にしけい、ファビルス)には、折田会長から感謝状が贈られた。

折田会長式辞

福岡県警備業協会は高度経済成長に歩調を合わせ、発展を遂げてまいりました。現在、福岡は目覚ましい成長を続けており、アジアへの玄関口として、経済・文化の発信基地として、その地位を確固たるものとしています。元気なまちの発展にわれわれ警備業界が主体的に寄与していくことが求められています。幾多の先輩方が残した財産を引き継ぎ、これをさらに盤石なものとして、後進に引き継いでいかなければなりません。

今後10年、20年、さらには100周年を迎える50年後においても県民の皆さまの安全・安心を守るサービスの提供をモットーとしつつ、福岡を訪れる多くの方に当県の素晴らしさを実感していただけるよう、魅力あるまちづくりにも大きく寄与する存在になりたいと考えています。

警備業が果たすべき役割をあらためて認識し、会員各社が誇りと使命感を強く持ち、決意を新たに、誠心誠意努力していくことをお誓い申し上げます。(要旨)