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クローズUP

北海道警協・東北地区連 連携強化で協定2022.02.21

青年部会の活動支援

東北地区警備業協会連合会(氏家仁会長=宮城警協会長)と北海道警備業協会(小松裕会長)は2月4日、両青年部会の連携強化を目的とする協定を結んだ。

調印式は、新型コロナの感染拡大を受け、仙台市内の宮城警協と札幌市内の北海道警協の会議室をウェブで結んで開催。東北地区連からは氏家会長、宮城警協の後藤公伸、小野寺憲幸両副会長、小林光一青年部長ほか6人が、北海道警協からは小松会長、清水拓也副会長兼青年部会長ほか3人が、それぞれ出席した。

全国警備業協会の中山泰男会長と元防衛相の小野寺五典衆院議員、復興副大臣の横山信一参院議員は、祝福のメッセージを寄せた。全警協・中山会長は「青年部の活動が警備業を明るく導くことを信じ、今後も全面的なバックアップに努める」とエールを送った。

調印書によれば東北地区連と北海道警協の両青年部会は今後、東北地区連が主催する「青年部サミット」の構成員として警備業界の社会的地位向上や業界の未来を切り開くために必要な活動などを展開。全国青年部サミットの開催や青年部会未設置県への働き掛けなど目指す。一方、東北地区連と北海道警協は、両青年部会の活動を支援する。

東北地区連の事務局長を務める高橋敦・宮城警協専務理事によれば、3月に富山・静岡両警協が宮城警協を招へい。東北地区連各県青年部会長や北海道警会青年部会長も同行し、青年部会設置の意義や活動などについて講演する予定だ。

東北地区連・氏家会長の話

青年部会が10年後、20年後の警備業の将来を考え、責任ある取り組みを進めてほしい。

北海道警協・小松会長の話

青年部会の連携によって北海道・東北はもちろんのこと、全国の連携に広がり、警備業全体が発展することを願っている。

宮城警協青年部・小林部長の話

警備業を愛する心をもってすれば、立ちふさがる難問も動かすことができる。それが青年部です。

北海道警協青年部会・清水部会長の話

若い自由な発想で今後の警備業の発展のために尽力したい。

最新の警備技術を紹介2022.02.21

SECURITY SHOW2022

第30回を迎えるセキュリティー・安全管理総合展「SECURITY SHOW(セキュリティーショー)2022」(主催=日本経済新聞社)が3月1日(火)から4日(金)までの4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)東展示棟で開催される。防犯や防災、感染症対策を目的とした機器やシステムなど社会の安全安心を守る最新のサービス・情報が集まる国内有数の展示会だ。

警備会社は東京警備保障(東京都港区、北村喜伯代表取締役)など2社が初出展する。東京警備保障はアバターロボットによる巡回警備サービス、AI検知システム、簡易ゲートシステムなど警備の省人化と効率化を図るテクノロジーを紹介する。

警備システムの開発・販売を行うKB―eye(山梨県昭和町、秋山一也・橘田孝一共同代表)は3回目の出展を行う。AIを活用した片側交互通行誘導システム「KB―eye for 交互制御」のほか、雑踏警備や駐車場の誘導、侵入禁止場所の警戒などの警備業務に活用できるシステムを紹介する。

来場にはコロナ対策として、昨年に続きウェブサイトからの事前登録し、QRコード付き来場者証を印刷・持参して入場時にチェックを受ける。

特集ワイド 最新技術で効率化2022.02.21

「人手不足のセキュリティー業界。その対策は?」――3月1日から4日まで東京ビッグサイトで開催されるセキュリティー展示会「SECURITY SHOW 2022」の大きなテーマだ。それは警備業が安全を確保しながら省人化・効率化を目指す「ICT・テクノロジー活用」の取り組みにもつながる。展示予定の最新技術の中から、注目ポイントをまとめた。

厚生労働省によると職業安定所の求人から算出した「保安の職業」の有効求人倍率は、2021年12月時点で6.35倍。全職種の1.18倍と比べると5倍超となり、警備業の深刻な人手不足を表している。今回で30回目を迎える「SECURITY SHOW」には、警備員不足の対策を支援するAIを搭載したセキュリティー機器、警備ロボットなど最先端の技術が集まる。

来場者は警備会社など警備業関係者をはじめ、セキュリティー機器メーカー、一般企業の施設管理者・防災管理者、警察・消防・防衛など公共機関と幅広い。

来場者が会場に足を運ぶ「リアル展示会」のほか、2月15日から3月11日の期間には「オンライン展示会」も開催される。会場に来られない人や遠方の人を対象にしたもので、リアル展の事前登録でオンライン展にも参加が可能だ。出展者は製品やサービスの説明や画像を動画も交えて掲載する。リアル展開催中はセミナーのライブ配信があり、出展者とのメッセージ交換などコミュニケーションをとることもできる。

会場は展示内容で大きく3ゾーンに分かれる。総合的なセキュリティー機器・システムを紹介する「総合セキュリティーゾーン」、ネットワークに対応した監視カメラなどのセキュリティー機器などの先端技術を紹介する「ネットワークカメラ&映像関連ゾーン」、オフィスや商業施設向けの災害対策製品を展示する「災害対策ゾーン」――の3つだ。

総合セキュリティーゾーンに出展予定のクマヒラ(東京都中央区、渡邉秀隆社長)は、イベント会場の入場チェックで活用できるハンディータイプの液体検査装置などのセキュリティー製品やAI画像解析システムなどを展示。電気錠や自動ドアに対応するクラウド型入退室管理システム「SPLATS(スプラッツ)」は初出展となる。不正通行を防止するセキュリティーゲートのラインアップ「ウッドモデル」は参考出展として紹介する。

防犯・防災製品の開発・輸入販売を行う帝国繊維(テイセン・東京都中央区、桝谷徹社長)は、空港の検査機器として採用されている高性能のボディースキャナーなどを展示。入場者が約1秒静止するだけで危険物所持を検知し、テロ対策に活用できる。

総合防犯士会(ASES・東京都港区、成田純一会長)は、「防犯相談コーナー」を開設。犯罪の傾向や手口に詳しいエキスパートである総合防犯設備士がブースに待機し、建物の防犯診断や防犯設備の導入アドバイスを無料で行う。

災害対策ゾーンに出展する中央労働災害防止協会(中災防・東京都港区、土倉雅和会長)は7年ぶりの出展で、安全衛生関連の図書などの展示販売を行う。安全・健康に警備業務を行うためのポイントを解説した「警備員 安全・健康ポケットブック」や、睡眠・食事・運動など交替制勤務を上手にこなすポイントを紹介した「交替制勤務の生活ガイド」などの小冊子は、警備業が役立つ情報が紹介されている。

会場内の特設会場では、セキュリティーに関する各分野の専門家が講師を務める16のセミナーが開催される。

日本万引防止システム協会(JEAS・東京都新宿区、稲本義範会長)は3月3日11時30分から「AIカメラの最新導入事例&個人情報の安全対策」の演題でセミナーを行う。アースアイズ(東京都港区、山内三郎社長)の不審動作検知、AWL(アウル・東京都千代田区、北出宗治社長)のAI映像分析のマーケティング利用などの事例を紹介する。セミナー参加者には、JEASが製作した冊子が配布される。万引対策で監視カメラを設置する際に重要となる改正個人情報保護法の4月1日施行予定に合わせて改定した「監視カメラ・画像認識システムの安全利用のすすめ」「顔画像を利用した来店客検知システム」の2冊子だ。

注目ブース1 KB‐eye これからの2号警備

KB―eye(山梨県昭和町、秋山一也・橘田孝一共同代表)は、昨年に引き続いての出展となる。

交通誘導警備や雑踏警備、駐車場での誘導などの業務に最新技術を導入し、「警備のDX化による付加価値の創出」を提案。配置人員を削減しながら安全性を確保する、「これからの2号警備の形」を提案する。

ブースでは、工事現場における片側交互通行の交通誘導業務をAIが自動的に行う「KB―eye for 交通制御」の最新モデルを発表予定。工事現場における片側交互通行だけではなく、工事区間内の枝道・脇道も含め、誘導業務をAIが代替して交通誘導の自動化を可能にする。

実機によるデモンストレーションを行うほか、システムを月額で利用できる新たなレンタルプランも発表する。

注目ブース2 東京警備保障 ロボのデモ実施

東京警備保障(東京都港区、北村喜伯代表取締役)は、初出展となる。

同社は創業58周年を迎え、労働人口の低下を補完する手段としてAIを駆使した先進的な技術の導入に取り組んでいる。

その一環として、無人出入口ゲートでの不正通行や不審者の侵入を監視する「AIセキュリティーシステム」、ゲート無人化に向けての「相互通話型ドライブスルーシステム」、来訪者の受付を遠隔地で対応する「アバターロボット」の3つのテクノロジーを展示する。

ブース内ではロボットのデモンストレーションも予定しており、来場者に最新技術を活かした警備サービスを体験してもらい、マンパワーだけに頼る警備手法を見直す必要性をアピールする。

注目ブース3 プロテック 「安視ん君」新シリーズ

プロテック(広島県福山市、永井健三代表取締役)は、街頭防犯に特化した録画一体型監視カメラ「安視ん君」の新シリーズを展示する。

「安視ん君IRシリーズ」は、カメラに赤外線照射器を内蔵、鮮明なモノクロ映像の撮影が可能だ。街頭がなく夜間に見通しがきかない山中の不法投棄監視などで活用できる。

「安視ん君NEOシリーズ」は、独自の高画質(500万画素)で180度の超広角パノラマカメラを搭載した。

ネットワークカメラ「Ful Supo(フルサポ)カメラ」シリーズは、1台から大規模システムまで、運用・管理・設置の事例を挙げ活用方法を提案。実機を使って操作を体感することもできる。

開催期間中は毎日12時30分からユーチューブ・ライブでブースの製品説明を行う。