厚生労働省は1月12日、東京都千代田区内で、2023年度の「安全優良職長厚生労働大臣顕彰」の式典を行った。警備業からは前田剛久さん(50、兵庫県、ダイワ・セキュリティー豊岡営業所)と河野光子さん(70、徳島県、ジャパン警備保障)が受賞した。

同顕彰は26回目。▽職長の実務経験10年以上▽担当現場・部署で過去5年以上、休業4日以上の災害が未発生――などの基準を満たす人が対象で、23年度の受賞者は108人。式典では宮﨑政久厚生労働副大臣から顕彰状が授与された。

前田さんは施設警備、交通誘導の各2級や指導教育責任者の資格を持つ。現在は主に、高所作業車の現場で交通誘導に従事。気づいた点を業務後、同僚(部下)にアドバイスすることなどを続けている。受賞について「ありがたいこと」と前田さん。「これからも安全第一で業務を行っていきたい」と力を込めた。

河野さんは交通誘導2級や指導教育責任者の資格を有する。交通誘導の現場でグループリーダーを務め、常に事故の未然防止などに気を配る。仕事のため式典は欠席した河野さん。受賞に感謝し、「これからも地道に、責任を自覚してやっていきたい」と話した。