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クローズUP

「なでしこユニフォーム」デザイン入賞作決定2019.11.01

岐阜警協

岐阜県警備業協会(幾田弘文会長)は10月27日、岐阜市内で行われた「警備の日」の協会関連セレモニーの中で、「女性警備員制服デザインコンテスト」の表彰式を行った。

幾田会長はあいさつの中で「人手不足の打開策として、女性が着てみたくなる統一ユニホームを作り、県内の“警備なでしこ”を250人から500人に倍増したい」とコンテストの目的を改めて示した。

応募作品145点の中から入賞作品が発表された。最優秀賞は村堀楓夏(ふうか)さん(県立大垣桜高2年)が受賞。ほかに優秀賞3人、優良賞3人、女性部会長賞1人、佳作10人が表彰状、記念品を手渡された。

警備会社ではアイコム(羽島市、水谷豪紀社長)坂(ばん)帆佳(ほのか)さんの作品が特別審査員賞に選ばれた。多くの学生が作品を寄せた岐阜県立大垣桜高と学校法人平野学園清凌高には感謝状が贈られた。

応募の全作品は、11月5日まで「大垣市情報工房」に展示される。

上拾石秀一氏 叙勲祝う会2019.11.01

県内外200余人が祝福

令和初となった今春の叙勲で「旭日双光章」を受章した鹿児島県警協会長でガードシステム鹿児島代表取締役会長、上拾石秀一氏(受章時73)の「祝賀会」が10月19日夕、鹿児島市の「城山ホテル鹿児島」であった。会場には上拾石氏の警備業における活躍と幅広い人脈を示すように県内外の各界から200人を超える人たちがお祝いに駆け付けた。

発起人のあいさつと来賓のお祝いの言葉は、申し合わせたように2つに集約された。それは「たぐいまれな行動力」を称えつつ、「まだまだリーダーシップを発揮してほしい」という引き続きの活躍への期待だった。

上拾石氏が持ち前の行動力を遺憾無く発揮したのが今春の県警備業政治連盟の設立だった。全国のトップを切って連盟の結成に奔走、50社の会員組織をまとめ上げ、4月の統一地方選の県議選では自民党14人、社民党1人を推薦して全員の当選を果たした。

発起人代表の全国警備業連盟・青山幸恭理事長は「政治連盟の結成は先見の明と行動力があればこその成果。今回の叙勲は、令和の時代の新しい警備業を作るステップにしていただきたい」と述べた。

来賓では、全警協の福島克臣専務理事が中山泰男会長の名代として出席して祝辞を述べた。福島氏はその中で「これまで叙勲の受章を機に公職から身を引かれる方が何人かいらっしゃいました。上拾石さんにおかれましては、今後も益々業界のためにご活躍をお願い申し上げます」と期待の言葉を贈った。

自民党の国会対策委員長、森山裕衆院議員は県立鶴丸高の同窓で肝胆相照らす仲。「杯を傾けながら周囲をまとめ上げる人間性は素晴らしい。政治に携わる者として、上拾石さんが郷里におられることは誠に心強い限りです」と更なる連携の活動を要望した。

会場が和んだのは、文子夫人とともに長男、康博氏(ガードシステム鹿児島社長)の家族から花束を贈呈されたシーンだった。プレゼンターは孫の花愛ちゃんと航史くんが務め、「おじいちゃん、おめでとうございます」と声を掛け、会場は拍手喝采で沸いた。

謝辞に立った上拾石氏は、皇居での天皇陛下拝謁の感激を語ったあと、「叙勲の名誉を汚すことなく、業界のためにより一層精進してまいる所存です」と決意を述べた。

「警備の日」全国でイベント開催2019.11.01

全国警備業協会(中山泰男会長)が11月1日を「警備の日」として正式に制定し、今年で5年目となった。各都道府県の警備業協会はこの日を中心に、担当者が知恵を絞り「生活安全産業」である警備業への理解を深めてもらうためのアピールを行っている。子供から大人まで楽しみながら警備業を身近に感じることができるイベントや、チラシ配りなど内容はさまざまだ。今号と次号の2回、各地の「警備の日」記念行事の内容を紹介する。

宮城警協=10月19、20日・仙台市

警備員が「ランウェイ」

宮城県警備業協会(千葉英明会長)は、10回目の「警備業セキュリティフェア」をJR仙台駅構内で開いた。

協会の青年部(菅原正秀部長=東洋ワークセキュリティ)が中心となって企画と運営を行った。同フェアは、昨年まで市内の公園広場で1日だけ開かれてきた。より多くの人に向けた新たなPRを目指し、東北の玄関口である同駅構内で2日間にわたり開催した。

今回のフェアに対し、宮城労働局から「人材確保育成事業」として助成金が交付される。

今年のテーマは「地域と寄り添う警備の輪!体験しよう警備の世界!」。待ち合わせ場所として利用される同駅のシンボル「ステンドグラス」前方に、複数のブースを設置して警備業を多角的に紹介した。

フェア最大の目玉、5回目となる警備員のファッションショー「セキュリティ・ランウェイ」は、同駅の東西自由通路の特設ステージで開かれた。参加したのは6社(東洋ワークセキュリティ、同和警備、キョウワセキュリオン、ゴリラガードギャランティ、オリエンタル・ガード・リサーチ、ALSOK宮城=登場順)の男女警備員12人。各社2人ずつ、赤じゅうたんを軽快に歩いて護身術などを披露したあと、集まった人たちに「警備業で働く魅力」を訴えた。昨年に続いて岩手・山形両警協の青年部から6人がランウェイに特別参加した。

警備服を試着しての撮影コーナーでは、同警協のポスターに登場した男性アイドル「ぜんりょくボーイズ」の等身大パネルを飾り、若い女性ファンや家族連れが撮影を楽しんだ。

フェアにはハローワーク仙台が展示ブースを設け、警備業のPR映像を流した。警備業の求人情報一覧表や会員各社の紹介パンフレットも置き、担当者が説明を行った。ブースに立ち寄って問い合わせをした人は、2日間で90人を超えた。

千葉会長は開会挨拶で「警備業の発展は、チャレンジ精神で成り立つ。『警備員は格好良い』と県民に知ってもらうフェアとして、業界の人材確保に向けたカンフル剤となることを願っています」と述べた。

菅原青年部会長の話

10回の節目に、予想した以上に多くの老若男女が展示ブースやランウェイに集まるのを見て、アピール活動の手応えを感じた。人手不足の現状を打開するためには警備業の認知度、警備員のステータスをより高めなければならない。情報発信を積み重ねて業界のイメージアップを図ることが大切で、今後も地道に取り組みを進めたい。

東京警協=9月14日・新宿区

3つのコーナーに2800人来場

東京都警備業協会(鎌田伸一郎会長)は、一般向けに警備業を広くPRするほか警備員が家族と楽しむことができるイベント「TokyoSecurityDay2019」を新宿駅西口広場イベントコーナーで開いた。当初の予想を300人上回る2800人が来場した。

イベントは青年部会(阿部秀樹担当理事=JTS、安見竜太部会長=シンテイ警備)が中心となって企画し、女性部会「すみれ会」(五十嵐和代部会長=五十嵐商会)と災害対策委員会(髙橋徹委員長=高栄警備保障)などが協力。「子供から大人まで、多くの人に警備の仕事とはどのようなものかを紹介する」をテーマに、会場を展示と体験、ステージの3つのコーナーに分けてさまざまなプログラムを行った。

体験コーナーで人気だったのは、警備員の制服レプリカを着て記念写真を撮ることができる「子どもなりきり警備員」。幼児などを対象にしていたが、参加した約60人の半数は成人男女だった。コーナーを担当した女性部会の五十嵐部会長は「子供から大人まで多くの人が、警備の仕事に親しみを持つきっかけになったと思う」と語った。

警備ロボットの展示は成人男性から注目を集めた。セコム(東京都渋谷区、尾関一郎社長)やALSOK(東京都港区、青山幸恭社長)のロボットが人や障害物を避けながら自律走行する様子を見学したり、係員から機能の説明を興味深そうに聞いていた。

ステージではAED講習会や警視庁音楽隊によるコンサート、お笑いコンビによるトークショーなどが行われた。

安見青年部会長の話

“お堅い”イメージがある警備業の印象を少しでもアップさせるために、多くの人が行き交う新宿駅を会場に選んだ。来場者の楽しそうな表情を見ていると、警備業を身近に感じてもらえたという手応えがある。今後も業界PRに力を入れる。

  

愛知警協=10月14日・名古屋市

〝軟式野球教室〟に中村紀洋氏迎える

愛知県警備業協会(小塚喜城会長)は子供を対象に「1DAYインターンシップ! 警備業を体験しよう!」を名古屋市内で開いた。協会の青年部会が企画し、警備員の仕事体験に加え、プロ野球の近鉄や中日などで活躍した中村紀洋氏を迎えて“軟式野球教室”を開催。県内の軟式野球チームに所属する小学生50人と保護者、協会関係者、合わせて150人が参加した。

青年部会は、背番号として警備の日を表す「11・1」が入ったユニフォームを子供たち全員に用意した。水谷充宏副部会長(豊警備保障)は「楽しみながら警備員の仕事に理解を深めて、友達に『警備の日』を伝えて下さい」と述べた。

小雨の中で行われた野球教室では、中村氏がボールやバットの握り方をアドバイス。子供たちは、トスバッティングで中村氏が投げるボールを一心に打って、基本練習に取り組んだ。

中村氏は「警備員に守られた経験」を語った。現役時代にチームが移動中、駅ホームでサインを求めるファンが押し寄せ危険な事態が起こり、以降は警備員にガードしてもらったという。「事故やトラブルを予防し安全を守るプロの技は見事と感じた」と述べた。

青年部会員は子供たちに119の通報要領や、消火器の使い方をレクチャー。AEDの使い方を説明した。

参加した小学生は「父が警備員なので、自宅のカレンダーに“警備の日”と書いてある。いろいろな体験ができて楽しかった」、「『11月1日は警備の日』と学校で広めたい」などと話した。 

     

福島警協=10月9日・福島市

ハローワークと合同で仕事紹介、ミニ面接会

福島県警備業協会(前田泰彦会長)は、3回目となる警備の仕事紹介とミニ面接会「セキュリティ・ジョブ・フェア2019」を福島市内のイベントホールでハローワーク福島と合同開催した。

ハローワークに登録中の求職者の中で、警備業に興味を持っている人が“すぐに警備会社に入る”ことを目的に、しゃくなげ青年部会(村﨑雅彦部会長)が中心となって「警備の日」の広報活動の一環として行った。求職者38人と関係者など、合わせて75人が参加した。

協会の特別講習講師が「大旗による交通誘導」「金属探知機を使用する施設の出入管理」「護身術」「傷病者の搬送とAED」などの実技をそれぞれ披露し、業務について解説した。

ハローワーク福島に求人登録している6社(エス・ジー・プロ、キョウワセキュリオン、シムックス、鳥海綜合警備保障、トスネット南東北、光警備保障)がブースを設置してミニ面接会を開いた。37人が面接を受け、その後、4人が本面接に進み、1人の就職が内定しているという。

神奈川警協=10月11日・相模原市

のぼり旗掲げて防犯グッズ配布

神奈川県警備業協会(畠山操会長)は、小田急電鉄相模大野駅北口のペデストリアンデッキ広場で「安全・安心まちづくり旬間出陣式」(主催=神奈川県、相模原市ほか)に参加した。

協会からは会員19人と事務局3人が参加。「警備の日」のぼり旗を掲げて、ひったくり防止ネットなどの防犯グッズやチラシを配布した。市民に防犯意識向上を呼び掛けるとともに、「警備の日」のPR活動を行った。

「安全・安心まちづくり旬間」(10月11〜20日)は2005年に神奈川県で施行された「神奈川県犯罪のない安全・安心まちづくり推進条例」で制定されたキャンペーン。県民総ぐるみによる防犯活動の活発化と防犯意識向上を図るとともに、子供や高齢者が被害者となる犯罪への注意喚起を図る。